大きなアマゴは何処に居る

アマゴは何処にいる

大きなアマゴは何処に居るのか?
8寸以上のアマゴが釣れたら釣れた場所を写真に残すことにしている、今年からそれに加えて9寸以上は釣れた状況を記録に残すようにした。目的は大物が釣れた場所の傾向を知るためにはじめた。 傾向がない場所で釣れることも偶にあるが「落ち込み」・「エグレ」・「淵尻」・「沈み石」・「二又の合流」に集約されていた。

落ち込み:
餌が真っ先に流れてくる場所、外敵(鳥)からの隠れ場所にもなる。落ち込みは流れが速く魚が居付くには適さないと思われがちだが白泡の下は流れが止まっている。水中の中で最も酸素が濃い場所でもある。
エグレ:
強い流れがあっったとしても止まることができる。隠れ場所に最適で餌を見つけたら直ぐ出て行ける。
渕尻:
上から落ちてくる餌を広角的に狙っているのだと思われる、だから餌が着水したときの反応が早い。石の間や植生が生えている隙間など隠れ場所に不自由しない。手前に落ち込みがある場合、見つけた餌を逃すまいと活性が高くなることがある。
沈み石:
エグレと同じ要素が考えられる。落ち込みの流れが速くて止まるのが困難な場合は確実性が増す。
二又の合流:
両面待ち、餌を捕らえる確率を高くしている。落ち込みが複数に分かれて落ちている場合もこれにあたる。

※写真図中の説明
  青色⇒仕掛けの流れ 点線⇒釣れなかったとき・影に隠れて見えないとき
  赤色⇒アマゴの動き 点線⇒確実に動きを見てない場合、想像上の軌跡
  赤丸⇒アタリがあった場所・あるいは針掛かりした場所 点線⇒ポイント 


アマゴ9寸 28.5cm ♂

まだ、地図上の水線は続いているのに何故かこの淵が魚止めになっている。白泡に仕掛けを入れ落ち込みからの流れに任せた。赤丸破線の岩は落ち込みの水流によって深いエグレがあり、そこからアマゴが飛び出し赤○で針掛かりして再びエグレの中に引き込まれた。。取り込み途中に同じじクラスのアマゴも出てきて針掛かりしたアマゴを追え回していたが取り込んだ後は何処かに隠れてしまった。
こんな小さな淵に9寸が2尾、魚止めという場所は大物が居る可能性が高い。



アマゴ9寸 27cm ♂

左の大石の影に隠れ淵の真ん中に仕掛けを入れた。スーッと大きな影が餌の後ろに回り込んできたのが見えた。アマゴは餌しか見えてないようだがこちらからは丸見えだった。水温が低いのか?餌を咥えようとして何度もトライしているのに下手くそなヤツだ。「喰え・喰え・・・・」と念じているとクネクネしだしたので合わせを入れた。

この淵は小滝を巻いて横から近付き行きなり淵の真ん中に仕掛けを入れた。多分渕尻に居たヤツだと思うが岩陰に隠れていた分こちらの気配を気づかれずに助かった。渕尻を疎かにしてはならない。


アマゴ9寸 29cm ♂

標高差50m連爆の最終段の滝、大きな沈み石が2つもあって絶好のポイントだと思うのだが、いつもチビアマゴしか釣れない。
滝の水流に負けないように大錘をプラスして最深部を探った。白泡が切れる間際の深場で小さなアタリ・・・・どうせチビ助が餌の先を咥えているのだろうと思っていたら竿の穂先が水の中に引き込まれた。水中を走り回ってなかなか浮いてこないので尺あるかも・・・・1cm足りない泣き尺だった。

大水が出たら連爆から流れ落ちたアマゴはこの滝壺に溜まるはず、それに2つの沈み石、大物が居ないはずはないのだ・・・・いままでチビアマゴしか釣れなかったのは深場を上手く流しきれなかったせいかもしれない。こんな深い大淵には早い流れに耐えられる大物が底にへばり付き上から落ちてくる餌を待っている。


アマゴ9寸 28cm ♂

大好きな長淵
流れの速い長淵は、水流に押しつけられる岩壁の際を流してやれば針掛かりする確率が高いのだが反応がない・・・・こんないい淵で釣れない筈はない・・・・アマゴは何処にいるのか?白泡の中に仕掛けを入れたいが落ち込みの下は滝から落ちて来た岩が複雑に絡み合い根掛かりのリスクが高い・・・・浅めに仕掛けを沈め後は水流の流れに任せると8寸が釣れた。引き寄せようとしたら少し大きいのが追ってきた。素早く8寸の針を外し同じ場所に仕掛けを入れたら直ぐに9寸が喰って来た。

鳥にでも追われて岩の中に入ったのか?いつも釣れる場所で釣れない理由を考えることも必要だ。


アマゴ9寸 28cm ♂

流れの緩い広がった浅い淵
餌が流れてアマゴの喰い気が立っている場合に淵の中央に浮いていることもあるが、浅い淵で身を隠せる場所は落ち込みの白泡の中しか無い。淵尻から近付き青点線を先に流した。少し流れの速い中央を流すことも考えたが壁際を流す方が好みに合っているし壁が切れた辺りで流れが緩くなるのでアマゴが餌を喰いやすいと思った。多分、このアマゴはどっちでも針掛かりしただろう。


アマゴ9寸 27cm ♂

左斜面が崩れガレが積み重なってできた淵
去年まで全く生体反応はなかったが3根年も経てば立派な9寸が棲んでいた。岩に囲まれた小さな淵は、ど真ん中に仕掛けを放り込んでやればアマゴが居るなら喰ってくる。目立つように上下の誘いを掛けてやれば効果的である。


アマゴ9寸 27cm ♂

二又の支流にある滝
昔は滝を高巻いて次にある連爆下の淵が魚止めだったが現在はこの滝淵が魚止めになっている。滝の落ち込みは7寸までしか釣れない。8寸以上が掛かるのは左岩の奥、滝の水流が岩下を削り掘れ込んだエグレがあるようだ。チビを釣り大物に警戒心を与えたら万事休すなので左岩のエグレを先に探るようにしている。


 

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