鬼ガ城山系 四国南限のブナ
四国の渓流釣り

四国の山歩き

2017/10/26 晴れ

Google Earthによる遡行図
鹿のコル(7:00)-鬼ガ城山(7:20)-猪のコル(7:50)-大久保山(8:10)-八面山(8:30)-
熊のコル(9:20)-三本杭(10:00)
-横の森(10:40)-串ガ森(11:30)-目黒鳥屋(12:00)-
三本杭分岐(13:40)-八面山トラバース(14:10)-大久保山トラバース(14:40)-
鬼ガ城山トラバース(15:00)-鹿のコル(15:40)

四国百名山  鬼ガ城山 三本杭

 はじめは滑床渓谷を起点に高月山-鬼ヶ城山-三本杭の周回を計画していた。
 日没が早まってきたこの時期、遡行距離が長く時間的にギリギリになりはしないか気になっていた。

 いろいろルートを調べている内に四国森林管理局のHPに迷い込んで
 「この付近は、四国におけるブナの南限であり・・・・」という文章を目にした。
 『四国南限のブナ』ロマンある言葉に引き寄せられた。
 さらに深く調べていくと
 三本杭から南に続く稜線を下ると串ガ森・目黒鳥屋辺りに素敵なブナ林があるらしい。
 四国南限のブナならここだ
 黒尊スーパー林道を走り、「鹿のコル」を起点に目黒鳥屋と高月山をピストンすることにした。

 
 
R32⇒R439⇒R197⇒R320と乗り継いで黒尊スーパー林道の入り口まで4時間
黒尊スーパー林道を30分走って「鹿のコル」駐車場に着いた。
阿波池田からから4時間ノンストップだった。 やっぱり南予は遠かった。
明るくなるまでウトウトしながら少しばかりの眠りに付いた。

7時ジャスト、「鹿のコル」から歩きはじめます。
指標が「鬼ガ城山」じゃなくって「八ツ面山方面」となっています。
植林の中の登山道を5分くらい進むと「鬼ガ城山」の指標があり右折します。
最初は植林の登山道だが稜線に乗ると植林は疎らになり
シャクナゲの登山道に変わるとブナが姿を見せた。
鬼ガ城山(1151m)
鹿のコルから20分、お手軽な四国百名山です。

この辺りの山々を鬼ガ城山系という。
高月山や三本杭、八面山より低い山なのに代表名が付いているのは是如何に
宇和島市から見上げるとどっしりとした山塊に見えるようです。
代表選手だから四国百名山のドラフト指名を受けた。
鬼ガ城山が選ばれるなら三本杭はどうだ、最も標高が高い高月山を忘れちゃいませんか?
この狭い山系に四国百名山が3座、鬼ガ城山を中心に加算法で決まった。
こんなこっちゃなかろうか?
 紅葉の時期にはチョット早い
下から見上げるブナの紅葉はこれくらいが丁度いいかもね。
 鬼ガ城山の稜線を下った先が猪のコル 
大久保山に向かって稜線を登っていきます。
西側の斜面は空けていて宇和海のリアス式海岸が見渡せます。
鬼ガ城山から宇和海に伸びる尾根
緩やかに下り先端で格好良く尖った山が権現山
海岸線から5km程度での距離に1000m級の山々があるのは全国的にみても珍しいそうです。
 大久保山山頂に近付くと登山道の脇は背の低い笹に覆われ
大きなブナが顔を出すようになってきました。
いい感じやなぁ  ご機嫌です。
大久保山山頂(1155m)
山頂は遮るものがなく西に宇和海(右上)・東に三本杭(左下)・北に高月山(右下)が見えます。
15分ほどで八面山(1186m)
こちらはアセビの木に囲まれて眺望はありません。
『この木何の木?』蝶番のボードをめくると答えが書いてあります。
単調になってくる稜線歩き、木の名前を覚えながら歩くのもいいでしょう。
熊のコルに向かって緩やかに下って行きます。
ブナに囲まれて気持ちが良く快適な稜線歩き
凄いぞ 鬼ガ城山系

熊のコル
直進すれば三本杭、北に下れば滑床渓谷奥千畳
南に下れば若葉橋、確か黒尊渓谷の源流の橋に三本杭の登り口があったような記憶があります。
 
 さらにブナの稜線が続きます。
ブナの向こうに三本杭が近づいて来ました。

 
だんだん登りの傾斜がキツくなってきました。
途中に串ガ森トラバースルートの指標があります。
葛籠折れの曲がり角に幾つもケルンを積み上げてありました。
道案内になるし、登山道のガレも片付きます・・・・これはグッドアイデアですね。

ゲートを2つ潜って三本杭のこんもりを登ります。
この辺りは鹿の食害で草木も生えない荒涼とした場所だったらしい。
防鹿ネットを張った効果があり笹や茅で覆われて回復傾向にあります。

三本杭山頂(1226m) 1等三角点があります。
三本杭と変わった山名
藩政時代に宇和島藩・吉田藩・土佐藩の三藩が立てた3本の領地境界標注に由来する。
しかし、実際の標注場所は南側の小ピーク『横ノ森』、いつの頃からか移動したようです。
(四国百名山より)
 これから行く串ガ森・目黒鳥屋方面
 鬼ガ城山・大久保山・八面山方面
 北東方面 四国カルスト・大川嶺、空との境に霞んでいるのが石鎚???
下の斜面に広がる原生林も素晴らしい。

四国の山歩き『鬼ガ城山系 四国南限のブナ2』に続く 
鹿のコル-目黒鳥屋 遡行データ
   距離:16.0km  標高差:210m
   鹿のコル(1030m)-鬼ガ城山(1151m)-熊のコル(1040m)-大久保山(1155m)-
   八面山(1166m)-熊のコル(1020m)-三本杭(1226m)-横ノ森(1200m)-串ガ森(1160m)-
   目黒鳥屋(1156m)-三本杭トラバース-八面山トラバース-大久保山トラバース-
   鬼ガ城山トラバース-鹿のコル
標高マップ
 
 遡行ログ軌跡(地形図)
 登山口周辺地図