津志嶽-黒笠山 白井周回
四国の渓流釣り

四国の山歩き

2016/11/3 晴れ

お堂駐車場(8:00)-久藪登山口(8:10)-我郷山石鉄寺(8:30)-稜線(9:25)-津子嶽神社(9:35)-
郷土の森(10:20)-津志嶽(11:30~11:40)-黒笠山(14:00~14:15)-黒笠神社(15:11)-
白井登山口(17:00)-白井林道(17:10)-車移動-お堂駐車場(17:45)

黒笠山から見た津志嶽
 徳島の稜線ブナ探索歩き、切り立った津志嶽に続く稜線が良さそうだ。
 その先の黒笠山に続く稜線も気になるところだが、津志嶽山頂の時間次第で途中のピークまでだったら何とかなるかも知れない。
貞光からR438を剣山に向かって阿波古見を通り過ぎて2km
右手に見える石鉄山の鳥居を潜って山間の久藪集落に登山口がある。
 車道終点に広い場所があるが車回転場駐車禁止になっているので500m下のお堂に車を止める。
 終点広場には車が2台杉林の中に止めてあった。確かに車の回転の邪魔にならないが・・・・「車回転場駐車禁止」の下に「駐車場およびトイレは500m下のお堂周辺設備をご利用ください」とある。登山口の横に広場があって駐車できないのは、地元の登山者に対する意思の現れである。過去にトラブルがあったか何かだろう・・・・『郷には入れば郷に従う』勝手な解釈をしないで言葉通りに読み取れば済む話だ。登山道の整備などをしていただいている地元の方々とはいい関係で居たいものだ。
 500mが歩けないようでは、その先が思いやられる。
よく整備された植林の中を石鉄寺まで続いているモノラックのレールに沿って歩く。
20分程で我郷山石鉄寺 桃色の椿?が咲いていた。
上手が明るくなって来たのでソロソロ稜線に出るのかと思っていたら
間伐の伐採で陽が差し込んだ場所だった。植林も明るいと幼木が生え気持ちがいい。
標高差残り100m あともう少しだ。
稜線に出る。北風が稜線に吹き込んできて寒い 体感温度は一桁前半くらいに感じる。
一つ目の鳥居を潜り10分程で津子嶽神社に到達
狸が3匹祀られていて神社のお仕え番で日露戦争にも行ったらしい。
神社まで植林が続いて残念だったが、神社から自然林に変わった。
岩がゴロゴロ岩山の雰囲気になる。危なそうな場所にはロープが張られていた。
「一宇石鉄山奥ノ院 すぐそこ」の指標があって行ってみたが岩の上に石が積まれていただけだった。

 鉄塔付近 重機が数台・・・・何処から来たのだろうか?
谷筋はスッパッと切れて底が見えない。

 
 「津志嶽シャクナゲ郷土の森」に入り込む
登山道がS字にカーブして等高線の間隔が広がって居る場所
ブナの大木が沢山あっていい森だ。
稜線までの標高はそんなにないのに水の流れがあるのは森が豊かな証だ。
登山道は郷土の森を通って稜線に出るからS字にはなっていない。

津志嶽に続く稜線にもいいブナが沢山ある。
津志嶽山頂(1494m)
展望はあまり良くない。
出羽から電力鉄塔の点検道から登って来られた方と山話しになる。
灌木の隙間からあれが矢筈山で手前が黒笠山・・・・
結構、黒笠山近いじゃないの 黒笠山は去年登ったからもういいやって思っていたけど
津志嶽-黒笠山の稜線のブナも気になっているのよ
まだ、11時半だし、1時半までに黒笠山の着けばピストンできるかも・・・・
「じゃ行きますか?」と聞くと「今日はやめときます」・・・・えっそうなの


津志嶽-黒笠山の稜線
登山道とテープは明確でないけどハッキリとした稜線で歩き安い。
ツガなどの針葉樹が混ざり合った原生林でした。

 途中のピークを越えるまでは順調だったが黒笠山の登りに入ってペースが落ちる。
シャクナゲの小木が行く手を塞いだ。
ここは登山道だから迂回しながらすり抜けることができるが
渓流釣りの高巻きで支尾根に取り付いた場所がシャクナゲの密集地だったら
藻掻き苦しんで傷だらけになりながら突破するしかない。
だから、シャクナゲの花は好きだが、シャクナゲの木は大嫌いだ。

黒笠山が近づいて等高線の傾斜が緩くなっている場所
ダラダラと登って黒笠山との距離が縮まらない。
 
 漸く、黒笠山の取り付きまでやって来た。
この辺りは紅葉が終わってしまっているがいい森が続いている。
この時点で1時45分 来た稜線を高速で登り返す元気は残っていない。
白井へ下ることを考え始めた。
登り初めから標高差1000mを越え+長い稜線歩き・・・・オーバーワークや

左:黒笠山山頂(1703m)
右:  稜線から見た黒笠山、もっこり具合は北から見たほどでもない。
 
 4日前に北から見た矢筈山を南から眺めている。
手前に見えるのが、去年登り返しがムチャクチャキツかった稜線とピークだ。
正面に三嶺と天狗塚 東に塔丸その向こうに剣山 
黒笠山は360°眺望がいい

10km・3時間の車道歩きを覚悟して白井登山口へ下りはじめる。
広い場所に出てテープに案内されるままに左に進路を取るとテープがなくなった。
進路は谷筋の筈なのにずいぶんズレている。
下りながら登山道に復帰しようと思ったが断崖絶壁で先に進めない。
しばらく、元来た方向に戻るとランドマーク黒笠神社の屋根が見えてきた。
本式で参拝させてもらいました。

白井登山道はガレ場の急斜面、登りじゃなくて良かった。
 
 斜面の原生林は豊です。
20年前白井谷でムチャクチャ綺麗な青いアマゴを釣ったことがある。
幅広で朱点が鮮やかなアマゴだった。
長い間気になって、いつか行こうと思っていたが実現しないまま
この原生林だったらあんなアマゴが棲んでいても不思議ではない。
水辺しか見ない釣り、山を知れば見えてくることがあります。

黒笠神社(こっちが本殿か)を経て白井登山口

さて、10kmの車道歩き 石鉄山の鳥居から久藪までは登りだ・・・・
明谷集落からならショートカット道がある。点線道だがヘッドランプがあれば何とかなる・・・・
などと考えながら車道を歩いていると軽トラが止まって
「後ろで良かったら乗っていくかい」と声を掛けてくれた。
3時間の歩きが20分になった。「ありがとうございます」
やっぱり、地元の人との関わり合いは大事ですよね。

遡行距離:17.0km 標高差:1100m
    お堂駐車場-久藪登山口-津子嶽神社-ふるさとの森-津志嶽(1494m)-黒笠山(1700m)
    黒笠神社-白井登山口-白井林道-車移動-お堂駐車場