カガマシ山-笹ヶ峰 8の字周回
四国の渓流釣り

四国の山歩き

2016/10/26 晴れ/曇り

カガマシ山登山口(8:15)-原生林遊歩道分岐(840)-尾根登り(9:50)-1233ピ-ク(11:00)-
カガマシ山(11:40)-橡尾山(13:30)-笹ヶ峰(15:30)-
笹ヶ峰登山口(16:00)-笹ヶ峰墜道-カガマシ山登山口(16:50)

カガマシ山から下山途中に見た橡尾山、雲の中に笹ヶ峰
 嶺北稜線の大ブナ探索 続きが気になっていたカガマシ山に登ることにした。四国百名山の笹ヶ峰を押さえておきたいので橡尾山まで辿り足を伸ばす計画、地形図に点線道が記入されていない橡尾山と1029ピークの区間について諸兄のサイトから情報収集していると背丈の高いスズダケに覆われているため薮漕ぎに苦労するらしい。
  和田小屋川の別れを過ぎた辺りから500mおき位に「全面通行止め」の看板を目にするようになった。ある程度の距離なら歩く覚悟をしていたが通行止めはカガマシ山登山口を過ぎた場所だったので、余分な歩きをせずに済んで助かった。
最初は葛籠折れの急登を登って行くが、そう長くは続かない。
原生林遊歩道の分岐を原生林に向かって歩いて行くと水平な道になる。
『原生林遊歩道』といっても半分以上は暗い植林の中を歩かされる。
 景色が一変して原生林になる。この明るさがいい
原生林が残されたと云うより斜面が急すぎて植林を植えられなかった という感じ
植林の緩やかな斜面が原生林で、ノンビリ散策できたならどんなに素晴らしいことだろう。
 
 
 
原生林を時間を忘れて楽しむ。
「これより先未整備」
原生林の横林道は、まだ西へ続いているようだが
「何があっても自己責任ですよ」って行政の意思表示。

細尾根に取り付く、急斜面の直登
こう言う尾根の上り下りは、源流釣りのアプローチで慣れているがピークまでは登らない。
左の小谷が尾根に吸収され、漸くジグザブに登れるようになり直登から解放された。

シャクナゲの群生地らしいがこんな急登の途中で見ることもなかろう。

漸く、空の切れ間が近くなりもうすぐ稜線だ。
心待ちにしていたブナと笹の風景

1233mの稜線に辿り着く 高知と愛媛の県境石杭
 
 高知側は稜線間際まで植林に攻め込まれて、地図を見ていた想像とは懸け離れ残念だ。
稜線に近い檜は成長が遅く曲がりくねって野生化している。
 
 
カガマシ山の大ブナ

カガマシ山山頂(1342m)
展望はない。下草のシダが枯れて殺風景になっている。
ここも倒木が目立つようだ。


 
橡尾山に向かって緩やかな稜線
ここも、愛媛側は原生林・高知側は植林 なるべく植林は見ないようにして歩く。
愛媛側には、まだまだ大ブナが現れます。

橡尾山山頂(1222m)
何故か県境の石杭が2本 どんな意味があるのか考えるが見つからない。
分かれ尾根、ピンクのテープに誘われて南に進路を取る。
「これはチョット傾斜がおかしいぞ」とすぐに気が付いた。
GPSを確認するが進むべき方向がよく分からない。
こんなときは、間違っていても50mほど進んみGPSの軌跡が線状になってから
分岐すべき場所まで戻って方向を割り出すといい。
笹ヶ峰に続く尾根は県境杭左のスズダケのなかに潜り込んで突破しないと見えてこない。
これは、場数を踏んでないと絶対に迷うわ。

次も迷った。 ガスが掛かって10m先が見えない・・・・
尾根の方向は合っていると思うのだが、岩場に立つと崖にしか見えない。
テープの横に踏み跡が続いていたが間違い尾根だった。
これも、上と同じ方法で回避して、カスの中に続きのテープを見つけた。

 
 
笹ヶ峰に続く尾根筋にはスズタケの砦
テープはスズタケの少ない西側の斜面を通っている。
それでも、尾根筋を通らなければいけない場所があって潜り込みます。
テープの案内がなければパニックになっていたかも

笹ヶ峰に続く緩い稜線を登りながら、なんで『笹ヶ峰』なのか???
山頂付近で漸く笹が現れました。・・・・「これね」
 
笹ヶ峰山頂(1016m)
少し下ると高知と愛媛の県境境の柱が立っている。
ここは参勤交代時の土佐領最後の休憩所があったそうだ。
土佐の参勤交代って土佐を抜けるだけでも大変ですね。

左:笹ヶ峰登山口 右:笹ヶ峰トンネル
トンネルの先が見えているのでライトを点けなくても総白髪にはならない。

通行止めの工事は既に完了している。


遡行距離:16.3km 標高差:600m
    カガマシ山登山口-原生林遊歩道-尾根登り-カガマシ山(1342m)-橡尾山(1222m)-
    笹ヶ峰(1016m)-笹ヶ峰登山口-笹ヶ峰トンネル-カガマシ山登山口