寒峰・烏帽子山
四国の渓流釣り

四国の山歩き

2015/12/1 晴れ

落合峠(8:40)-落禿山(9:10)-前烏帽子(10:00~10:15)-寒峰(12:15~12:30
-前烏帽子(14:20)-烏帽子(15:10~15:25)-前烏帽子(16:10)-落禿山(17:15)~落合峠(18:00)

 週末は阿讃山脈に雪が積もりました。高い山にには、かなりの積雪があったようです。
 冬山をやるつもりはありませんが、山へのアクセスに備えて冬用タイヤに履きかえました。
 先週、笹に付いた雨がズボンの裾を伝って登山靴の中はズボズボ、気温が高かったのと歩き続けていたので不快な感覚はありませんでしたが、この先寒くなれば不快とか言う問題じゃなくなりそうなのでレックガードを用意しました。そして登山靴、20年くらい前に買って重さがネックとなり履く機会が少なかったゴアの登山靴を引っ張り出してきました。ゴアテックスなんだから防水だと信じていますが、実際に現場を歩いてみないことには分かりません。

レッグガードを新調しました。何処から見ても立派な登山者でしょう。
もう、にわか登山者とは言わせない。

深淵に入る手前、棧敷峠付近の路肩に薄らと積雪がありました。
落合峠の標高は1520m、標高が500mも高いから心配になる。
山側の斜面は疎らに雪が残っているが道は乾いていました。
勿論、雪がない方が良いに決まっていますが、少々拍子抜けでした。

落合峠はガスに覆われて強い風が吹いていました。
10分ほど待っていると、どんどんガスが取れ青空が広がって風も止みました。

影の部分には雪が残っています。
前烏帽子山を目指して西に向かって登りはじめます。
登りの西斜面は雪がなく快適ですが、下りの東斜面は雪が残り歩き辛い

尾根道を歩くと烏帽子山が見えてきた。
なるほど、烏帽子の形をしている。

落剥山の山頂にやって来ました。
今回の遡行で一番標高が高い山なのに
3等三角点があるだけで山名の指標はありません。

落禿山の鎖場 残雪があり滑り落ちそうで怖い
冷たく、重い鎖にしがみついてクリアーしました。

落禿山と前烏帽子山のコル
大ブナが二つ並んで立っています。下は深淵源流になります。

前烏帽子山山頂までやって来ました。
靴の中に微妙な濡れた感じがあるが水の浸入か汗か分からない
足まわりの濡れ対策は成功したが踵にマメができてしまった。
バンドエイドを2重に張って応急措置をしましたが先はまだ長い。

前烏帽子の笹原を南に進むとこれから歩く寒峰の全貌が見えるようになる。
中間に大きな山、小さなアップダウンがいくつもあります。
前烏帽子の指標には『寒峰3km』とありましたが、曲がりくねってそれ以上に遠そうです。
前烏帽子山を振り返る。
奥に烏帽子山、ここからでも烏帽子に見えます。

昔、釣りで第三坂瀬を詰め上がったことがある。
たぶんこの辺りの尾根まで、滑る笹を這い上がってきました。
笹が刈られて、もっと広い登山道だったような記憶があります。
寒峰まで登ってみようと思ったが1556mのピークで見た寒峰は遠く高かった。
ピークから第2小島の北側にある尾根筋に進路を求めた。
これが大失敗。最初は軽快だったがシャクナゲの密集に行く手を阻まれて立ち往生
結局、急斜面の100m下にある植林の林道まで転げるように下った。
それ以来、シャクナゲの花は好きですが、シャクナゲの木は大っ嫌いになりました。

1556mのピークを広いコルまで下ってきました。
何も生えていないのか?枯れて無くなってしまったのか?
緩やかな斜面が第2小島の源流に続いている。
奥に見えるのが中津山
何処から見ても雄大な三角形の形をしています。
何故、四国百名山に選定されなかったのは不思議でなりません。

寒峰の登りに入りました。
東の斜面は檜の植林、西の斜面は天然林で境界を登山道が続いています。
寒峰が近づくにしたがって笹が深くなり背丈が胸の辺りまでになる。
登山道は境界にあるので迷うことはありませんが
急斜面を登りながら笹をかき分けるのはうっとおしくペースが鈍ります。

寒峰山頂(1604m)
笹原とススキの山頂は展望がムチャクチャ良い
右上:矢筈山、黒笠山、その向こうは剣山と次郎笈
左下:三嶺、天狗塚、牛の背
右下:前烏帽子山、烏帽子山・・・・ずいぶん遠くなってしまった。

前烏帽子山の取付きまで帰ってきました。
ピストンとは言え、今日前烏帽子山を東、南、北から3回登ることになる。
南からの登りは多少葛籠折れがあるものの、ほぼ急斜面の直登の近い。

前烏帽子山の緩尾根を進むと正面に烏帽子山が見えてきました。
思っていたより近く感じますが、北斜面の下りは雪が残っていてペースが上がらない。
烏帽子山の山頂が近づいて来ました。
南・西・北側は切り立った岩山になっています。
最後70mの急登を登り切り烏帽子山山頂(1670m)
何処から吹き上がってきたのか山頂はガスに覆われて眺望がない。
ガス男の本領が発揮されました。

落合峠から最大ピーク(落禿山)までの標高差は160mしかありませんが
50m以上の登りが9回あり累積標高は1400mになります。
それと残雪で下りのペースが上がらず下山時間が予定より遅くなってしまいました。
明るい内に、残雪の鎖場をやり過ごし落禿山のピークを少し下れば暗くなっても何とかなると思った。
落禿山のピークを過ぎると暗くなったが闇に慣れてしまえば5m先までなら見えます。
足を痛めて歩けなくなるのが一番困るから落とし穴と岩の突起に気を付けてゆっくり進む
バランスを崩して笹に座り込んだついでにヘッドランプを取り出しました。
ガスで光が拡散して前が見づらいと思って使わなかったが
ヘッドランプを点けるとムチャクチャ良く見えるじゃありませんか
こんなことなら暗くなって直ぐに取り出せばよかった。
6時 落合峠に無事下山しました。


遡行距離14.0km 標高差 寒峰⇒85m 烏帽子山⇒150m 前烏帽子⇒160m
     落合峠-落剥山(1683m)-前烏帽子山-寒峰(1605m)-前烏帽子山-
     烏帽子山(1669m)-前烏帽子山-落禿山丸-落合峠