大座礼山 大ブナ | 四国の渓流釣り |
四国の山歩き |
2015/10/26 晴れ |
登山口(9:20)-井野川越(10:20)-大ブナ(10:40~12:00)-大座礼山(12:20) -三ツ森分岐(12:30)-太田尾登山口(13:20) |
大座礼山の大ブナに会いに行く |
大田尾越の500m手前で通行止め 瓦礫を片付ければ、直ぐにでも通行可能になりそうなのに工期は来年の3月末までになっていた。 工事は同じ場所かどうか分からないが、筏津の入り口には去年から通行止めの看板が出たままだ。 仕方ないので工事の邪魔にならない場所までバックして歩きはじめる。 登山口を見逃してしまった。 思い返せば後ろから車が来て何気なく路肩に避けた場所 「登山者の車」だろうと思い、だったら登山口はまだ先だろうと頭の中にインプットした。 たしか、登山口は林道の入り口から近い場所だったはず・・・・ 目を懲らして登山口を探すがない(通り過ぎたから当たり前だ) 工事の小屋までやって来るとさっきの車・・・・登山者ではなかった。 慌ててリュックからGPSを取り出すとムチャクチャ通り過ぎていた。 往復の距離と時間を考えれば伊野川越は楽勝だっただろう。 変な思い込みで思考が鈍る・・・・疑ったらできるだけ早く現状を確認することが大切だ。 漸く登山口まで戻ってきた。 改めて登山口の指標を見ると上にあって草に隠れて分かりづらい。 さっきの工事現場のおじさんと長い立ち話になった。 来年、解禁からの有用な情報を教えてもらった。 骨折り損の草臥れ儲けではなかったようだ。 |
登山道から谷沿いに急登がはじまる。 谷を渡ると葛籠折れの急登となる。 谷は殆ど水が流れていない。 1ヶ月近く雨が降った記憶が無い、大北川源流のアマゴ達は無事産卵を終えただろうか。 渓が増水で荒れるより渇水の方が都合が良いかも知れない。 もう一度、谷を渡り返すと登山道は緩やかになり井野川越へと続く。 |
井野川越えまで7割は暗い植林の中を歩く 自然林に変わると見通しが開け、東光森山や二ッ岳が樹木の隙間から山容を現す 標高1400m付近、落葉樹は葉を落とし紅葉は終盤を向かえている。 井野川越からは尾根道となります。 |
漸く大ブナに逢えた。 太く幾重にも盛り上がった幹、露出した根を広げ、大きな枝を張って空に向かう様は圧巻だ。 ブナという木はその姿から人に愛され、親しまれている。 日本人の感性に合うのだろう。 大木ともなれば、数百年生きた生命力に神が宿る場所として敬われ信仰の対象になる。 このブナの老木も長い年月を生き寿命を向かえようとしているらしい。 枯れ枝が落下する危険があるので、きけん立ち入り禁止の黄色いテープが張られていた。 緊急的な措置かも知れないが事故現場のようなテープは、この大木に失礼なような気がする。 しっかりと広げた太い根を見ていると まだ、まだ人の一生より長く、この大地に聳えているかも知れない。 |
1時間以上ブナ林に止まって写真を撮り続けた。 希に見る素晴らしい場所だった。 枝に葉が付いた時期なら、もう少しブナの躍動感を感じられるかも知れない。 来年盛期に、もう一度訪れてみようかと思う。 |
ブナの若木(と言っても俺より相当年上だ)の間を潜れば大座礼山の山頂は近い。 西に回り込みながら盛り上がった頂上を登る。 大座礼山山頂(1587m) 山頂は狭いが見通しが利く |
帰りは三ツ森山に続く尾根ルートを辿る。 小さなアップダウンはあるが、登ってきた登山道を引き返すより自然が豊で気持ちいい。 木々の隙間から平家平、笹ヶ峰の笹原が見え隠れする。 三ツ森分岐から太田尾越に向かって下る。 こちらは、登山道が細くなり、笹と雑木が多い急斜面になる。 下りだから良いようなものの、登りだと結構大変そうだ。 しかし、ブナの数では負けていない。 固まった場所にブナがあるわけではないが次々現れるブナに目を奪われる。 少し標高が低くなった分、ブナの紅葉に間に合った。 青空に黄色い葉が鮮やかだった。 |
狭い尾根の見通しが利く場所から大座礼山を望む。 |
遡行距離11.5km 標高差500m 登山口-伊野川越-大座礼山(1587m) -三ツ森分岐-太田尾登山口 |