岩黒山-手箱山-筒上山 紅葉
四国の渓流釣り

四国の山歩き

2015/10/12 曇り/晴れ

 土小屋登山口(8:20)-岩黒山(9:15)-丸滝小屋(9:55)-手箱越え(11:00~11:30)-手箱山(12:10~13:00)
-手箱越え(13:20)-筒上山(13:50)-丸滝小屋(14:50~15:10)-土小屋登山口(15:50)

紅葉シーズンを迎えて土小屋登山口の駐車場は満車になろうとしていましたが
殆どの登山者は反対の石鎚山に向かっていきます。
8の字になったトラバースルートがあるので
途中、スレ違わなかった登山者もいようかと思いますが出合ったパーティが7組です。
1800m級の四国百名山が3座も連なっているのにマイナーです。(岩黒山は1745m)
ゆっくりと紅葉を眺めながら秋山を楽しみたいと思います。

登りはじめて直ぐ岩黒山登山道と白石小屋に続くトラバースルートに分かれます。
笹の登山道を左手に瓶ヶ森を見ながら登っていきます。
もう少し天気がよければ最高なのでしょうがガスで瓶ヶ森が見え隠れします。
途中、いくつかの小ピークを通り過ぎます。
小ピークには低木の樹林があり紅葉が色づき始めています。
出合った登山者の話、「紅葉前線は先週1900m、今週1800m、来週1700m」だそうです。
1時間弱で岩黒山山頂(1745m)

山頂は風が強く西から東にガスが流れ込んでいました。
白石小屋に向かって下りはじめると重そうな三脚をもったカメラマンが二人登って来ました。
「天気がねぇ・・・・光が足りない」と言葉少な気でした。
少し下るとおじさんがよさこい峠に続く斜面を眺めていました。
「この時期、この辺りで一番好きな風景なんですよ」
なるほど、盛り上がったピークに紅葉、斜面は笹原、遠くの背景には瓶ヶ森・・・・。
さっきのカメラマンが言っていたようにもう少し光があれば紅葉の絶景を撮影できるんでしょうね。
写真の技量がない俺はこれが精一杯です。

さらに下ると丸滝小屋が見えてきました。
ポッコリと盛り上がったピーク 何処かで見たことがある。
金山谷源流を詰め上がったときに見えた変な山
下から見ると迫力がある山柱だったけど上から見ると大したことありませんね。
丸滝小屋は山小屋ではありません山岳宗教の修験道場です。

丸滝小屋から手箱越えに向かいます。
岩黒山-筒上山-手箱山、帰りは平坦なトラバースルートから楽に帰ると思っていたのですが
やっぱり、筒上山の鎖場を登った方がいいと言うことでルート変更しました。
厳しい斜面には鉄の橋が架かっています。
右の写真:筒上山登山道は右の尾根道を登ります。
手箱越えに続く急な石の階段
これで終わりかと思ったらムチャクチャ急な鉄の階段
手摺りはグラグラと頼りない、岩壁側にあるロープを握った方が良いでしょう。
岩の門を通り抜けると「なんでこんなところに?」とおもえる立派な石垣があります。
石垣の上には丸滝小屋より立派な修験道場がありました。

しばらく休憩してから手箱山に向かいます。
尾根沿いの細い登山道を歩きます。南側は笹原で大森川源流が真下に見えています。

小ピーク、源流に続く斜面は紅葉の真っ盛りです。
もうすぐ山頂です。紅葉の尾根道を歩けば、気持ち良くて疲れが吹っ飛びます。
手箱山山頂(1808m)

手箱山山頂から東に大瀧登山道の笹原を少し下ります。
大岩の門を潜ると笹原と紅葉の絶景が広がります。
右の大岩に登るとその絶景は更に素晴らしさを増します。
紅葉に包まれた絵面もいいですが笹原の中に点在する紅葉には圧倒されました。

手箱越えまで戻ってきました。
ドーム状に盛り上がった筒上山も色づいています。
白い鳥居と木の鳥居をくぐると鎖場が見えてきます。
いよいよ、本日のメインイベント鎖場登りです。
岩壁登りは源流遡行で慣れているとはいえ垂直に近い傾斜です。
こんな岩壁は高巻きします。いつものヘルメットを被ってないので少々不安です。
鎖よりロープを持った方が岩と足に角度が稼げるので登り安くなります。

上の写真:見通しの効く場所から手箱山を望みます。紅葉の錦絵です。
下の写真:形の変わった白骨風林と紅葉、眼下は安居渓谷の源流になります。

筒上山山頂(1859m)
周囲は笹原です。

筒上山を下ります。
天然林の尾根ルートですが笹が深くて傾斜があり歩きにくい
登山道が合流する50m手前、大木が倒れていて林道がふさがっていました。
大木に沿って笹が倒れていたので下に降りると道が途切れて先行者は引き返したようです。
正式なルートは尾根筋だろう・・・・下にトラバースの登山道が見えます。
現時点から尾根筋と登山道の距離は同じくらい、だったら下へ下る方が楽です。
二人で笹を踏みつけて下ったので笹原にクッキリと後が残りました。
同じ間違いをする人がいるかも知れませんね。
結構、転けながら滑り落ちますので先に謝っておきます。『ごめんなさい』

丸滝小屋で少し休憩してからトラバースルートを下ります。
緩やかに100m下れば登山口に辿り着くので楽です。
この辺りは番匠谷の源頭になります。
太いブナの大木が広い間隔を空けて林立している豊かな森でした。


遡行距離14.5km 標高差370m
  土小屋山口-黒岩山(1745m)-手箱越-手箱山(1808m) -手箱越-筒上山(1859m)-土小屋登山口