黒川道−今宮道(旧石鎚表参道) 
四国の渓流釣り

四国の山歩き

2013/10/14 晴れ

 登山に目覚めたわけじゃない。
 禁漁期のオフトレ。渓見を絡めた山登りができたらいいと思っている。

 ロープウェイができる前の石鎚山表参道が黒川道と今宮道である。
 黒川道は虎杖から尾根を回り込んで黒川谷のかなり上を通っているが源流部で渓沿いになる。黒川谷は何度か釣り上がったことがあるが途中厳しいところがあり魚止めの確認ができていない。釣り仲間の話によると最源流の二又までアマゴがいるらしいので渓沿いでアマゴの姿を確認するのが最大の目的。それと成就社を経由して八丁坂から老ノ川と御塔谷の源流が見えたらいいなと思いながらの山登りだ。帰りは同じ道を通るのも何だから今宮道を辿ってみる。

  

 

黒川道は「通行できません」となっている。ここは自己責任で通らして貰うしかないようだ。

でも、簡単に自己責任と言うが何かあっても自分でとれる責任は少ない。
文句を言えないだけで多くの人に迷惑や心配を掛けることになる。『何かが』起こらないように
責任を持って行動することが大切だ。

 

黒川集落跡 
今は誰も住んでいない
他の家屋は倒れて朽ちているがこの家は立派に残っている・・・・

昔、雨戸が少し開いていたことがあった。誰かが中から覗いているような気がして怖くて家を見ないように林道を歩いたことを覚えている。
今回はしまっている・・・・「よかった」
でも、誰が閉めたんだ?
別の意味で怖さを感じるなぁ。
 

いつもの休憩場所の石の腰掛けここまで来れば入渓場所は近い 違う。違う。入渓じゃなくって上まで行くんだ。

釣りならここまで1時間15分
今日は、1時間弱 ノンストップで来てしまった。
釣りの時より荷物は軽い
ロープ、竿、その他諸々を持っていないし足にスパッツを巻いていないのが1番の違いのようだ
 

  

 数カ所登山道が崩れてトラロープが張られている。なんて親切なんだ。
 登山者には、こんなシチュエーションはどうなんだろうか?
 入り口にあった「通行出来ません」はこれが原因らしい
 我々渓師には常時の風景 難なく突破した。

植生が変わった。
植林から天然林。紅葉にはチョット早いか?植林は経済性、天然林は自然の摂理 ゆったりとした植生の感覚がいい

カツラの大木、もの凄い存在感で立っている。

急斜面を登って大休憩していると
大きめのドングリがひっきりなし落ちてくる。
しまった!!ヘルメットを被ってくればよかった。

ここが行者堂跡らしい
地図とだいぶズレているのはどうしてか?
 
漸く、渓と登山道が近くになってきた。
淵を覗くと6寸くらいのアマゴがいた。
今は禁漁時期なんだとわかっているのか
悠然と泳いでいた。

源流の二又は両方とも15mクラスの滝になっている
チョット渓筋に入ってみた。
残念ながら両方とも滝壺はなかった。
竿を出していないのでわからないが
竿は持ってきていない・・・ここはちゃんと強調しておかないとね)
やはり魚止めは二又の少し手前だと思われ。

滝上で登山道を見失った。
地図では左支流沿いに在るはずなのだが見つからない
しばらく渓筋を遡行する。(我々としてはこちらの方がこなれている)
取水管(スキー場のポンプアップ用)の上に平らな部分が見えたので渓から這い上がると立派な林道があった。ポンプ小屋の周りはよく見た筈なんだがなぁ

 ようやく スキー場に出た。スキー場を辿って展望台を目指すが
急斜面、ムチャクチャしんどい
途中スキー用のリフト乗り場・・・・途中乗車したくてたまらなかった。

成就社 神門
3連休の初めとあって大勢の人で賑わっていた。

まじめに表参道から参拝するバカはいないようだ。
八丁坂を下る
残念ながら、老ノ川の源流も御塔谷の源流も見えなかった。
ロープウェイで帰れば石鎚山まで行けそうな時間ピークを求める山登りじゃないまだ、1200m近い下りのミッションが待っているので八丁坂の鞍部まで下りきって成就社に引き返す。

リフト乗り場から見たスキー場
ムチャクチャ急斜面だ!
あんなとこ登ったの?
片道300円の価値はありそうだ。

今宮道を下る
少しの間、尾根道は気持ちよかったがあとは薄くらい植林帯をひたすら下るだけなので単調すぎって趣味趣向に欠ける。

林道を歩いているとカタカタカタ と大きな音がしてMTBが2台もの凄いスピードで下ってきたので慌てて脇によける。
話を聞けばロープウェイでMTBを上げて途中まで林道を下って
また、押し上げて下るを繰り返すそうだ。今宮道が車道と交差するまで3回下って、2回押し上げていった。
ムチャクチャ元気やなぁ
標高差1200m 遡行距離18.1km
なんとか 今宮道登山口に帰ってきました。

標高差1200m 遡行距離18.1km 時間9時間45分