四国の渓流釣り 源流釣り入門 カシ-ミール3Dの解説

  カシミール3DとGPS


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    カシミール3DとGPS(本ページ)
      1.スマホGPSとの連携
      2.デジカメプラグイン

1.スマートフォンGPSとの連携
 
 カシミール3DはGPSデータを読み込んでカシミールの地図上に表示することができます。
 ここでは高価なGPS機ではなく、スマートフォンのGPSアプリで測定したGPSデータをカシミール3Dに取り込んで表示、行程分析する方法について書きたいと思います。
 3年ほど前からスマートフォンGPSを使って渓流釣りの遡行ルートを記録しています。使い初めの頃は位置飛びが何度かありましたが、ここ1年は完璧に動作しています。GPS電波が届きにくい渓筋の中で問題なく使うことができるので、スマートフォンGPSは実用レベルに達していると思います。

 使用するスマートフォンはAndroid Ver4.3、アプリは「山旅ロガー」、扱うファイル形式はGPXです。 山旅ロガーのGPS測定方法については「スマホGPS使い方」のページで説明しています。  
 
一ノ森-剣山-次郎笈の縦走ルートを測定しました。
GPXファイルをカシミール3DにドラッグしてGPSデータを取り込みます。
GPSの軌跡が赤ラインで表示され、どんなルートを辿ったのかよくわかります。
 
 標高と距離をグラフ化することで歩いた地形の勾配がよくわかります。マーカーを移動させてると経過時間が表示されるのでペース配分などの分析に使えます。(この標高グラフのマーカーはスタート地点です。)

 一ノ森-剣山山頂の間に標高の乱れがありますよね。高価なGPS機を使ったことがないので、よくわかりませんがスマートフォンGPSは標高の測定ミスをすることがあります。この地点には樹木帯があり衛星からの電波が遮られて測定ミスになったと思われます。(位置の測定値は乱れていません)
 この標高値測定ミスはカシミール3Dのトラックエディタで簡単に修正できます。
 トラックエディタを起動 【編集】⇒【標高値の書き換え】⇒地図から標高を求めてます。
 GPSの標高データを地図上の標高データに置き換えて上書き保存します。 
 
 次にカシバードを起動します。
 どんなルートを辿ったのか3D地図で確認するよくわかります また、ルートの軌跡をカシバードで再生すると何処で休憩したのかがわかります。時間配分が比例するので再生の動きが鈍いところが立ち止まって休憩した場所になります。 

2.デジカメプラグイン

 デジカメにGPS機能が付いていなくても、取得したGPSデータがあれば写真の撮影日時と合致した位置情報を地図上に関連付けて表示することができます。また、関連付けした位置情報は写真のExif情報に書き込むことも可能です。
 
デジカメプラグインの使い方
 プラグインなのでソフトをインストールする必要があります。
 カシミール3Dのホームページからdcam110f.exeをダウンロードしてインストールします。
   カシミール3Dが立ち上がっているとインストールできないようです。

 まず、カシミール3Dに写真を撮った日付けのGPSデータを呼び出します。
 【ツール】⇒【デジカメプラグイン】⇒【ブラウザ起動】でデジカメプラグインを起動
   左にブラウザが表示されます。撮影した位置が知りたい写真を選んで
   右クリックして【GPSから位置を推定する】でGPSライン上に写真アイコンを表示
   この時点では、位置情報はExif情報に書き込まれていません。
   写真アイコンを右クリックして【アイコンの位置を書き込む】で位置情報をExifに書込む
 書き込んだ位置情報を破棄するには
   写真アイコンを右クリックして【Exifデータ編集】をクリック
   表示されたExifデータ編集 緯度・経度・標高・測定系のチェックを外す
 GPSデータがない写真の場合
   覚えている地図の位置に写真をドラッグします。
   写真アイコンを右クリックして【アイコンの位置を書き込む】で位置情報をExifに書込む 

一ノ森-剣山-次郎笈のGPSデータに、撮影した160枚の写真を関連付けました。
撮影ポイントが何処なのか一目でわかるようになります。

          
 
 便利なデジカメプラグインですがGPSとカメラの日時がズレていたのでは何にもなりませんね。
 毎回撮影前にデジカメの時計を合わせるのは面倒だし・・・・デジカメプラグインには秒単位で時間のズレを修正する機能があります。GPSの測定を開始したときにGPS機(スマートフォン)の時計を写真に撮ります。写真に写っている時刻とExif の時刻の差を比べてズレを修正することができます。