渓の道具箱  渓流釣りカメラ

   源流釣りとOM-1


四国の渓流釣り

 



NDフィルター
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源流で撮る写真の質を上げようと思い一眼カメラを持ち込むようになりました。
主な被写体は釣行記の巻頭で使うようになった滝のスローシャッターです。源流は滝の他にも魅力的な風景が溢れているので折角重いカメラを担いで来ているのだから滝以外の写真にも目を向けようと思っていたのですがNDフィルターの取り付け、取り外しが面倒くさくて付けっぱなしにすることもあるので滝のスローシャッターからなかなか抜け出せないままになっていました。

OM-1の発表があって『ライブND』というOMシステム独自の機能が気になるようになりました。
『ライブND』とはなんぞや?』
シャッタースピードを1/ND段数にしてND段数枚撮って後で合成する。
つまり シャッタースピード1秒でND8のNDフィルターを使う場合
  撮影モードはSS優先
  シャッタースピード1/8の写真を8枚撮って合成する。・・・・EV的には合っています。
  合成することにより写真はスローシャッターと同等の露出時間になります。
  ND2、ND4、ND8、ND16、ND32、ND64 6段分のND効果が得られます。
  シャッタースピード、ISO感度、露出補正が任意に設定できます。
NDフィルターの物理的減光がないため写りがクリアーなるし、レンズ径に合わせたアダプターリングを用意しなくてもよくなります。更にOM-1は手振れ補正が強力なので三脚を使う必要がなくなりザックの荷物が軽くなるかもって算段をしました。
良いことずくめじゃありませんか。

OM-1が発売されれば旧機種となり値段が下がるE-M1mk3でいいと思っていたが、新センサー、新エンジンでノイズ耐性2段・ダイナミックレンジ1段が改善されるキャッチフレーズに負けてしまいました。 


 
ライブNDはカスタムモード1にND8で割り付けました。
C1⇒ライブND Aモード⇒通常撮影 モードダイヤルを回すだけでND撮影に切り替えられます。
LVシミレーションONでスローシャッターの仕上がり具合をライブビューで確認できます。
他社レンズ(LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm)ですが焦点距離12㎜で4秒くらいなら手持ちでも余裕で手振れを止めることができます。5秒を超えると手振れを止められる確率が段々落ちてきますが滝のスローシャッターは1秒前後あれば水の流れを滑らかにできるので特に問題ありません。
手持ち撮影アシスト表示はカメラの手振れ状態を表示してくれるので手振れを押さえる意識が働きます。
OM-1で最も気に入っているのは576万ドットのファインダーです。再生プレビュー後、スルー画面に切り替わった瞬間に画面の差を比べることで手振れしているかどうかの判断がつきます。
手持ちハイレゾショット
OM-1は合成技術で写真の高画素を実現するハイレゾショット機能があります。しかも強力な手振れ補正を持ち合わせていることから手持ちでハイレゾショットを撮影出来ます。ハイレゾショット(通常20M⇒手持ちハイレゾ50M)で撮影するとノイズを2段分改善されダイナミックレンジが広くなり高画質化につながります。ここで重要なのは写真を合成することです。ハイレゾショットは動きのある被写体にはブレてしまうので不向きですが滝のスローシャッターは水の流れをブラすことが目的です。
最近分かったことですがハイレゾショットのシャッタースピード1/50でもライブNDと同等の効果を得られます。良いこと尽くしハイレゾショットを積極的に使うべきですが画像容量が大きくなるので撮る写真の選択が必要です。
IP53対応の防塵・防滴設計
OMシステムのHPには四方八方から水を掛ける試験動画があります。ここまで見せるってことは防滴性能に相当な自信があるのだろうと思いますが「水没しても大丈夫」って云ってくれないと、水没と隣り合わせの源流遡行ではカメラを無防備で持ち歩くことはできません。常はハクバのドライクッションポーチに入れザックに背負い撮影シーンが現れたらカメラを取り出し撮影が終わったらザックに仕舞うスタイルです。それでもNDフィルターの脱着がいらない・三脚にセットしなくていいのでザックから取り出し撮影する機会が増えました。

ハクバ ドライクッションポーチ
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MサイズだとOM-1はギリギリなのでLサイズを選んだ方がいいでしょう
Wサイズだと交換レンズが一緒に入ります。

撮影枚数が多くなり源流釣りの小さなテーマに絞った『写真で語る源流釣り』を源流釣り入門に新設しました。

OM-1 撮影サンプル

滝のスローシャッター NDフィルターの減光がないので写りがクリアーだと思います。

NDフィルターが付けられない出目金レンズでもND撮影が可能になりました。
 
斜滝途中の水の流れ 水しぶきくらいなら気にする必要はありません。
 
滝以外の源流の風景も撮影する機会が増えました。