四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2022年) 

  新緑に萌えるホームグランド


四国の渓流釣り

吉野川水系   2022/4/20   晴れ 四国の渓流釣りモバイルモバイルサイトはこちら
かなり陽が長くなってきた。
解禁当初は歩きはじめが8時スタートだったのに6時にはもう明るくなっている。
遡行距離の長さに備え6時前に歩き出した。
植林に覆われた薄暗い山道、足元は十分明るくなっていた。
早期に入渓することが多かったホームグランド
最近は新緑の季節を待ってから入渓するようにしている。
滝と淵の厳しい渓が柔らかな表情を纏い渓谷美が際立つような感じがする。
休憩がてら渓沿いの山容を写真に収めた。
植林と常緑樹の隙間を淡い緑に埋まり『山萌ゆる季節』がいいじゃない。


氷の淵
メッチャ寒いとき淵全体が凍り落ち込みの周りだけ穴が空いていた。
こりゃダメだろうと思いながらも氷の穴に仕掛けを落としたら入れ食い状態、それ以来『氷の淵』と呼んでいる。
最初に歩く距離と納竿・帰り道の時間の兼ね合いを考慮したら釣りはじめるのはこの淵となる。
 
ここで釣れるかどうかで核心部の釣果を占える。。
全然アタリがなくて・・・・最後に大錘を付けて落ち込み下に沈めたら6寸が針掛かりした。
釣れるには釣れたがこの先チョット厳しい釣りになるかも知れない。
どんなに釣れないときでも8寸以上確定の淵がアタリなしだった。
仕方ないのでいつもはパスする『蟻地獄の滝』に這い上がる。
兎に角、登るのに足元が滑って時間が掛かってしまうし、また戻ってこないといけない。
5寸が1尾・・・・大物が居そうな雰囲気があるのに苦労する割に報われない滝なのだ。
次に『島淵』
ここでトラブル発生、穂先が固着して仕舞えなくなった。
仕方ないので6mの竿の1番・2番と交換した。
同じシリーズの竿を長さ違いで持っていれば上の方は同じなので入れ替えることが出来て便利です。
固着した竿は長くなったまま竿ケースに入れて持ち歩いたが折れることはなかった。
 
この淵は手前の木にぶら下がり渕際に着地する。
まだ生きているけど根元が怪しくなってきた。
1年に1回だから俺の性じゃないと思うのだけど・・・・
落ち込みから淵が扇状に広がる『扇の淵』
ここでやっと8寸が釣れた。
この淵の高巻きは滝壁の斜めになったテラスをヘツる。
滑り落ちて「ドボーン」と行きそうなのだが、岩のクラックをホールドして通過できる。

去年はなかった赤テープに気づいた。
高巻きルートを案内しているようだが俺のとはチョット違う。
淵から次の淵まで続いているので山仕事の人が付けた物とは違う『アマゴ道』なのは明白だ。
ホームグランドの遡行はかなり手強く高巻きルートも分かりづらくて難解になっている。
初めて入渓したら何処をどのように辿れば良いのか?常に不安が付きまとうので釣り人を遠ざけそれが魚影の濃さにつながっているのだと思っている。
赤テープに導かれるのであれば遡行の難易度が下がり釣り人が増えればその結果は見えている。
出来れば撤去して欲しいところなんだけど・・・・
まぁ、釣る以外にも楽しみが多い渓なので釣れなくなって毎年来てしまうと思います。
4段滝が見えてきた。
この滝は下から見上げた容姿がなんとも美しい。
4段滝の下に立つには30m程のガレ場の急斜面を下り、また登り返さなければならない。
途中、ガレの重なりが不安定なところがあって足を置くのが憚れる。
連瀑途中にある為なのか大物は出ない・・・・滝を見るために敢えて危険を冒すこともないだけどねぇ。


狭い落ち口に大岩が重なり今にも転げ落ちてきそうな滝・・・・この滝はまだ名前が付いていない。
左のヘリを流すと2尾目の8寸が出た。
8寸では満足できる渓ではないが本日の釣果からすればこれが精一杯の最長寸だった。
この辺りから核心部が終わり渓は緩くなる。
正面の滝は直角に方向を変えるので『直角の滝』と呼んでいる。
いつもは釣り堀状態になることが多いが本日はアタリなしだった。
山椿の多い渓で木から落ちた椿の花が渕尻に流れ着いていた。
この椿は落ちたところだったのか緩い流れの途中に止まり花の状態も良かった。
 
3段淵 この渓で最も美しい風景です。4段滝と区別すりために敢えて『淵』なのだ。
2段目の岸左に山椿があるのがお分かりになるでしょうか?
この山椿を撮影するために悪戦苦闘したのだが最後までイメージ通りの写真は写真は撮れなかった。
本日のミッションはできるだけザックからカメラを取り出して写真を撮ること・・・・
ソロソロ、納竿時間に余裕がなくなってきたので先を急ぎます。
渓谷の美しい景色を写真の収めたいと思っていますが釣りと写真の両立はなかなか難しい。
今回の釣行で解決方法は見つかったのだけど踏み出すことになれば相当のヨイショが必要になる。
さて、どうするかな?
尺滝を高巻き途中に撮影
ほぼ時間通りで納竿場所に辿り着いた。
まだ長い帰り道が残っているのだけどね。
山桜が残っていることに期待していたが途中の山桜はほぼ散った後でした。
標高が上がったことで最後に散る間際の山桜を見ることが出来たのは悦ばしい。
結構疲れていて桜の下まで足を進める元気は残ってなかった。
遡行データ
  2022/4/20  晴れ
  遡行距離:7.4km 標高差:420m 
  釣果:26尾 最長寸:25.0cm キープ
なし 


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この帰還ルートは正解なのか
2022/4/13 晴れ
釣果:12尾 最長寸25.0cm キープ無し
遡行距離:5.3km 標高差:440m

緩尾根に乗った帰還ルートは正解なのか

二又の上を探る
2022/4/7 晴れ
釣果:43尾 最長寸29.0cm キープ無し
遡行距離:6.0km 標高差:330m

魚止めを越えた二又の上にアマゴが居た

竿を持った渓歩きだった
2022/4/1 晴れ
釣果:11尾 最長寸25.0cm キープ無し
遡行距離:6.4km 標高差:320m

釣果はイマイチだったが楽しい渓歩きでした

長年の宿題
2022/3/25 晴れ
釣果:31尾 最長寸24.0cm キープ無し
遡行距離:5.9km 標高差:530m

長年の宿題が完了しました。

3月の陽気に誘われ源流へ
2022/3/17 晴れ
釣果:21尾 最長寸33.5cm キープ1尾
遡行距離:6.7km 標高差:500m

雪の消えた最源流へ行ってきました。

前回の続きを釣る
2022/3/12 晴れ
釣果:26尾 最長寸29.5cm キープ1尾
遡行距離:4.5km 標高差:300m

前回の続きで魚止めを越えた

まだ、雪深し
2022/3/7 晴れ
釣果:22尾 最長寸24.5cm キープなし
遡行距離:4.0km 標高差:300m

四国といえど源流部は雪が深かった

四国の渓流 全面解禁
2022/3/2 晴れ
釣果:21尾 最長寸28.0cm キープなし
遡行距離:4.3km 標高差:350m

ザレに苦しめられた手強い渓

手強い渓
2022/2/15 晴れ
釣果:24尾 最長寸28.0cm キープなし
遡行距離:4.5km 標高差:300m

ザレに苦しめられた手強い渓

なかなか厳しい釣りでした
2022/2/9 晴れ
釣果:7尾 最長寸23.0cm キープなし
遡行距離:5.5km 標高差:270m

解禁2日目、なかなか厳しい釣りだった。

祝・愛媛渓流釣り解禁2022
2022/2/1 晴れ/小雪
釣果:24尾 最長寸34.0cm キープ1
遡行距離:6.8km 標高差:260m

愛媛の渓流が解禁しました。
めでたし、めでたし


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