四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2018年度) 

  原生林の最源流を2渓


四国の渓流釣り

徳島の渓

2018/4/18 晴れ 

 もう、6時には歩きはじめることができるとの思いで1時間早く家を出た。
 3日前に100㎜の雨、ショートカットの峠越えルートは落石の心配があった。
 たかが15分のショートカットに『釣りができなくなる』リスクは大きすぎる・・・・
 いつものルートに車を進めた。

 「5時半は、まだ早いなぁ」なんて思っていると釣り人が車道を歩いていた。
 聞けば本流を釣り上がるらしい
 思い通りの渓に入るには、もう少し早く家を出ないといけないのか?
 山肌には山サクラが咲き、早い木は若葉を付けていた。
 歩きはじめて大ブナを見上げれば固く閉ざされた皮が弾け芽吹きが覗える。
 1週間前と標高はそれ程変わらないのに季節の移り変わりが感じられた。
 もう1週間もすれば眩しい源流の春が訪れることだろう。
 そして、源流の最盛期へと流れている。


 1時間以上歩き最源流域に入る前、大滝に竿を出した。
 100㎜の雨の恩恵は残っていたが6寸が2尾とは一寸淋しい。
 初めてこの渓に入った頃と比べたら滝淵は半分くらいになり浅くなってしまった。
 それでも狭い岩壁の間から押し出された水が広がりながら垂直に落ちる様は美しく迫力がある。

 源流域へのアプローチは落ち葉が堆積して人が歩いた跡は見られなかった。
 入れ喰いになる想像をしていたが、ポツリポツリとアマゴが顔を出す程度アテが外れた。
 7寸を中心に偶に8寸が出る展開
 釣りとしては悪くはない。

 小さな支流を探ってみる。
 立木に覆い隠され湧き出すような小支流、何処から水が流れてくるのだろうと思っていた。
 回り込んで見ると一筋の谷間があり積み重なった岩の連爆から水が流れていた。
 連爆までの短い距離、小さな溜まり全てにアマゴが居た。
 忘れられた水の流れ、こんな場所には大物が居るかも知れないと丁寧に探ったが不発
 ちょいと水量が少なすぎるみたいだ。
 入れ喰いになったのは魚止め近く
 しかし、1回りサイズが小さくなった。
 釣って、針を外して、水の中に放す・・・・面倒になったので魚止めを待たず納竿(笑)
 釣れすぎるのは楽しいことだが単純作業になったら趣に欠ける。
 しかし、いい天気だ。
 早期の源流は明るく開け、山や空が近くに見えとても気持ちがいい空間
 乾いた落ち葉に寝っ転がり一眠りすればいい夢を見ることができそうだ。

 次の渓も原生林の源流
 こちらも、明るい原生林の間を透明な水がゆったりと流れている。

 偶に顔を見せるアマゴは5~6寸
 魚止めを諦めて渓変わりしたのに、あまりパットしない。
 時間を決めて同じような状況なら次の渓を考えはじめた。
 
 アマゴ8寸(25cm)
 この水系のアマゴの雄は顔つきがカッコイイ。
 岩が積み重なり4つに分かれた落ち込み、一番小さく浅い落ち込みから出た。
 釣り忘れか?

 だんだんアマゴのサイズが上がってくる。
 これは魚止めまで釣り上がらないと収まりつかなくなった。
 次の渓は時間が足りなくなるし、ゆっくり時間を掛けて春の最源流を楽しもうと思う。
花なのか葉っぱなのか分からない変な花
 以前確認した魚止め
 地図を見ると、もう少し先があるんじゃないかと思っていた。
 早期の渓は遠くが見通せる。
 水量、岩の重なり具合、山との関係・・・・魚止めを越えているのは正解だった。
 やはり、あの滝が魚止めなのか?

 
釣果:39
尾 最大26cm キープ0 遡行距離11.1km 標高差350m
 


春の原生林の源流を辿る
4月10日  那賀川水系
釣果:45尾 最大:25.0cm 遡行距離:12.6km 標高差:450m
落葉した原生林の源流は明るく空けていた

巨岩の渓に苦労する
4月4日  那賀川水系
釣果:41尾 最大:28.0cm 遡行距離:10.4km 標高差:360m
20年ぶりに入渓した渓は巨岩の渓だった

病み上がりにはキツかった
3月31日  吉野川水系
釣果:32尾 最大:25.0cm 遡行距離:9.8km 標高差:380m
病み上がり後の釣行、源流を詰めるのはチッとキツかった

岩魚に逢いたくなった
3月15日  吉野川水系
釣果:17尾 最大:33.0cm 遡行距離:5.9km 標高差:500m
岩魚に逢いたくなり岩魚谷へ

水量があれば気になる小渓
3月11日  愛媛の水系
釣果:21尾 最大:29.0cm 遡行距離:5.9km 標高差:500m
3日前の雨と雪解け、水量が増えると気になる小渓へ行ってきました。


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