八面山-綱付山 周回
四国の渓流釣り

四国の山歩き

2017/10/5 曇り

Google Earthによる遡行図
奥大野アカマツ登山口(8:30)-アカマツ(8:45)-西テーブル突端(10:15)-八面神社(10:35)-
八面山(10:50)-綱付山(13:00)-赤帽子山分岐(13:20)-下降点(13:45)-
車道(14:20)-奥大野登山口(15:45)

四国百名山 八面山

渓流釣りが禁漁期になったのでオフトレ山歩きを再開する。
渓歩きと山歩きの違いは遡行距離の長さ
9月の釣りは10km以上の渓歩きをしてきたし装備が軽くなるから縦走も大丈夫だろう。

 予定では八面山-綱付山を縦走して赤帽子山に続く稜線を下り峠から車道を周回するルート
 できるだけ車道歩き短くするように奥大野アカマツ見物登山道から登りはじめることにした。
 登り口の案内板によると、奥大野登山口から続く登山道と途中で合流するようだ。

 天気は夕方から雨が降る予報、雲空の隙間から晴れ間も見えているが南側の丸笹山や赤帽子の頂上付近はガスに隠れて見えず、早くも天気が悪くなる傾向が垣間見えていた。
 八面山山頂で雨かガスが掛かるなら綱付山の縦走を諦め引き返すことを頭に入れながら短いコンクリとの階段を上がり右尾根に方向を変えた。
 登山道は植林の木立の中に続いていた、やがて尾根筋に乗り、コンクリートの枕木を重ねた階段が現れると『奥大野のアカマツ』は近い。
 『奥大野のアカマツ』
主幹周:535cm 樹高:18m 枝張り:20~22m 四国一のアカマツ
想像していたより幹周りが太く、枝張りが凄い
周囲の風景のなかで樹肌の赤色が異様な雰囲気を漂わせ圧倒される。
アカマツ見物から15分くらい登ると奥大野登山口から東に延びてきた登山道と合流する。
さらに10分くらい登ると139番鉄塔の下を通過する。

 急登と言うには大袈裟だがアカマツ手前で尾根に取り付いてから急な直登が続きシンドかった。
 八面山へ1km に指標まで1時間、漸く登山道は谷回りの緩やかな道になった。
 植生は自然林に変わりクヌギや椎が多い雑林、希にブナをみることもある。
 ドングリが靴底で転がりバランスを崩す、渓筋は急斜面で落ち込んでいるので最新の注意が必要だ。
 
 やがて、車道から見えていた岩肌が剥き出しになった場所までやって来た。
 回り込むと樹木の密集が疎かになり岩場の絶壁の向こうに八面山が姿を現した。
 もう少しやなぁ

 
 地形図で見ると西に細長いテーブル、南斜面は蓑虫マークで50mの絶壁か? 
 歩き安そうなので西端の三角点まで寄り道しようと思っていた。
 コルから急な尾根を登ると低木の密集林だった。
 尾根筋に踏み跡や希に古い赤テープもあるが掻き分け掻き分け進みにくい・・・・
 取り敢えず最初のピークの突端まで進むとスパッと切れた30mの崖・・・・
 地図と違うじゃないか!!!
 崖も見えないし、植林が植えられ平らに見えない。

 立木が生えた崖なので下降できないこともない・・・・先を見ると密集林は続いている。
 1時間で三角点を拾って戻ってくる筈だったのに倍の2時間を掛けても無理みたい・・・・諦めた。


西テーブル~引き返し八面神社までやって来た。
戸は閉まっていたが階段が付いて不思議な穴が開いていた。
覗き込むと賽銭箱・・・・なるほどね。
神社南にはワイヤーケーブルの門、谷筋を通して下の車道まで続いているようだ。
 
八面神社の裏には立派な大ブナが立っていた。
葉は青々として色づくのは、まだ先になる見通し
岩場を登って見通しが利く場所
 南側の高い山はガスを被り、顔を出す筈の剣山が見えなかったが登り始めと状況が変わらない。
 綱付山までの縦走を決める。
八面山山頂 1312m 2等三角点「八面山」

八面山から綱付山に向かう
素直に主尾根を通らず支尾根を下り途中で谷筋の横切りを何度か繰り返す
赤テープも途切れることがあるので、進行方向がややこしい場所だった。
概ね、踏み跡を外さなければ道迷いしないと思う。
 広い稜線に乗ると杉や桧の中を歩くことになる。
道には防火帯が付けられ歩き安い。
多少のアップダウがあるが大した高低差ではない。
ただ、長く変化に乏しい歩きなので物足りなさを感じる。
こんなことなら、縦走を諦めて西テーブルを探索した方が面白かったかも知れない。

綱付山の取り付きは急斜面を登り切ると植林の中の緩斜面
植林の山頂だったら、何のために登っているのか・・・・面白くない
山頂付近の南側は自然林になり大好きなブナが姿を見せ、まぁ良しとしましょう。

綱付山から引き返し赤帽子山分岐から峠に向かって下る。
この辺りは自然の栗の木が途切れることなく続いていた。
そして栗のイガも途切れることなく落ちていた。
転けたら痛いだろうなと思っていたら期待通り転けてメチャクチャ痛かった。
100m程下ると谷筋に向かって切り開かれた作業道が現れた。
不可解なのは左の写真の古い石碑「右 やつらさん」とある。
峠から来たら真っ直ぐ、作業道から来たとしても左だし・・・・
反対の斜面に交差する道があったのか??? 地図を見ながら一休み
目に入ったのは車道のヘヤピンから伸びている実線道だった。
作業道が谷筋まで続いているなら長い距離をショートカットできる。
ダメでも右往左往をする距離は短いはずだ。
作業道は途切れたが細い林道が実線道まで続きショートカットは大成功だった。

雨が降る寸前に車道を周回してアカマツ登山口まで帰って来られた。
八面山-綱付山 遡行データ
   距離:13.6km  標高差:720m
   アカマツ登山口(770m)-アカマツ(860m)-西テーブル(1230m)-八面神社(1250m)-
   八面山(1312m)-綱付山(1255)-赤帽子山分岐(1215m)-下降点(1120m)-車道(960m)-
   アカマツ登山口  
標高マップ
 
 遡行ログ軌跡(地形図)
 登山口周辺地図